★血中濃度

血中濃度が薬の効果や持続時間の指標-②[★]

投稿日:2017年8月16日 更新日:

前回は準備として、血中濃度を静脈内投与の場合と経口投与の場合で比較して説明しました。
今回は本題に入り、効果・副作用との関係について説明します。

薬の量と効果・副作用の関係(至適用量)の話と連動するのですが、
↑こちらでは、薬の量が多くなるほど効果は強くなる一方、副作用も現れやすくなるという話をしました。
この話の本当のところを詰めると、実は血中濃度が大きくなると効果が強くなり、一方で副作用も現れやすくなります。
ただ、薬の量を増やせば血中濃度もそれに応じて増えますので、どちらも同じような話となっています。

前回説明しましたが、同じ薬・同じ量でも静脈内投与した場合と経口投与した場合では血中濃度が異なってしまうため、この2つ(経口投与と静脈内投与)を一緒に考えることはできず、経口投与の場合の量、または静脈内投与の場合の量、というように別々に考えなければなりません。
これを同じ物差しで考えることができるのが血中濃度ということになります。

今後はこの血中濃度を用いて、様々なことを考えていきます。

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