本ブログについて(2018年10月7日更新)

「メディカル探索者のブログ」をご覧いただき、ありがとうございます。このブログは「薬」をテーマにお送りしております。

私は「メディカルライター」という仕事をしており、ほぼ毎日のように薬に関する本を読んだり、論文を読んだり、臨床試験などのデータをみたりしながら原稿を書いています。
ここではその中で得たことを基に、薬全般の記事を掲載しております。

ブログを立ち上げてから1年以上が経ちましたが、当初この「ブログについて」に記載していた内容と少し方向性が変わってきておりますので、内容を更新させていただきます。

<ブログの対象と★について>
このブログは一般の方から薬の仕事に携わっている方まで、幅広い方々を対象としています。
まず、「論文」、「データ」などと聞くと、難しいことばかり書いてあるのでは?
と思われるかもしれませんが、薬を専門としていない一般の方にもお役に立てる内容も掲載しております。
よって各記事の読者対象がとの程度のものであるか、各記事のタイトルに難易度(専門性の高さ)を示す★を記載しています。

★:一般向け
(ではありますが、★★~の方も対象としています。★の記事は一般の方にも分かるように、かみ砕いて読みやすく書いています)
★★:薬剤師の方や製薬企業のMRの方など向け
★★★以上:さらに専門的な内容

<一般の方へ>
一般の方向けには、大きく分けて3つの話題を提供しております。
疾患と薬/薬の開発シリーズ(とりあえず完結しています)
血中濃度シリーズ
(とりあえず完結しています)
●データで読み解く薬の効果シリーズ
(続行中)

疾患と薬/薬の開発シリーズについて
ヒトの生体内は約10万種類の「タンパク質」が役割分担することで制御されており、各タンパク質の異常により病気(疾患)が引き起こされます。このシリーズではそのことに着目して、薬とはいったいどういうものなのか?そして薬はどのように開発されているのか?について主に解説しています。

●血中濃度シリーズについて
薬の効果と副作用は血中濃度によって決まってきます。お薬をもらったとき、「食後に飲んでくださいね」などと言われますが、それもこの血中濃度に関連しています。また、血中濃度に関連する「薬の飲み忘れはなぜ悪いのか?」、「ジェネリック医薬品とは?」などについても解説しています。

データで読み解く薬の効果シリーズについて
当初このシリーズをメインにしようと思っていましたが、ちょっと身に付けるには気合が必要かもしれません(笑)。薬の効果や副作用について、皆様自身で判断できるようになる、ということを身に付けていただけることを一つの目標にして立ち上げたシリーズです。
(個人的には、薬の効果がどの程度なのかを自身で判断できるようになることは、自己責任の今の時代においては非常に重要なことだと思っています)

お医者さんに薬を処方してもらったけどどの程度効くものなのか?など不安にもたれることがあるかと思います。それで、本などを買って調べてみたとしても、どの薬がどの程度効くかなんて実は分かるように書いてありません(専門書であってもです)。

それでは、薬の効果をどのように判断していけばよいのでしょうか?
薬というのは、各製薬会社が臨床試験を行い、その結果に基づいて国で承認され、販売・使用されるようになります。
この事実を踏まえると、製薬企業が行った臨床試験のデータが効く・効かないを判断するためのほぼ全ての材料ということになります。
※「ほぼ全て」と記載したのは、実際には市販後に行われる調査や研究などもあるためです。

ということで、臨床試験の結果をある程度読み解くことができれば、ある薬がどの程度効くのかの「感触」を持つことができます。
なお、薬が承認されたときの試験データというのは、無料で入手することができます。
(ただ、気になる病気があるのであれば、簡単な本を1冊読んでおくべきかとは思いますので、その投資は必要かもしれません)

本ブログでは、その方法を含めて紹介しています。

<ちょっと補足>
このブログでは、書籍などで書かれているような基本的な病気の説明や、薬の説明はほとんど掲載しません。

書籍で書かれている基本的な説明とは?
例えば、「●●病」という病気と治療法について知りたいと思って本を買ってきたとします。
そこでは、大体次のような流れで内容が書かれています。

~一般的な病気についての本~
●その病気を持っている人はどれくらいいるの? 遺伝するものなの?…疫学と言います
●一般的な症状
●病気の診断方法(症状を基にした重症度の判定、各検査…血液検査や尿検査の測定項目・診断基準やX線・MRIなどの画像診断)
●病気の治療方法(食事や運動など生活習慣で改善する方法、薬を使う方法、手術など外科的方法、リハビリ など)
●医療費や利用可能な助成制度など

どのような流れで本が書かれているかを知っておくことは、病気や薬を理解するうえで非常に大切なことですので、ブログで触れることもありますが、本に書かれているようなことは、本を買ってもらえば済むことですので、このブログではあえて紹介しません。
(本の紹介はすると思います)

<薬に携わっている方々へ>
これまで一般向けの記事を中心に書いてきましたが、今後は少し難しい話に移りたいと思います。
(とはいっても、各分野の難しい話ということではありません)
まずは、「臨床試験/臨床統計」について書いていこうと思っていますが、とりあえず臨床試験の論文を読めるように、というのを目標にしてみたいかと思います。

それでは、今後とも「メディカル探索者のブログ」をよろしくお願いいたします。

過去の「ブログについて」はこちら
https://med-seeker.com/about/

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