新年あけましておめでとうございます。
今年は新しいテーマで、「薬物動態」についての記事を書いていきたいと思います。
どんな流れで紹介していくか、昨年から少し考えていたのですが、大まかな方向性が何となく決まりました。
「薬物動態」については、薬剤師の方は大学である程度学んでいるかと思いますが、他の学部出身の方だと馴染みが薄く、記号ばっかりででくるので、「Cmax, AUCinf、AUCss、VD、CL、kel…」なんだこりゃ?という感じの方も多いかと思います。
そこで本ブログでは、添付文書やインタビューフォームに記載される内容に対して抵抗感がなくなる、という程度の理解をしていただけることを目指して書いていきたいと思います。
(インタビューフォームは添付文書の内容を網羅していますので、インタビューフォームをベースにしたいかと思います)
「薬物動態」は薬が体内に入ってから出ていくまでの動きを解析する学問で、血中への移行、各組織への移行、肝臓や腎臓での不活性化(代謝)、糞や尿への排泄、と幅広いですが、このブログでは薬の血中での動き(血中濃度)に焦点をあてて進めていきたいかと思います。
(その後の予定はまた考えます)
また、上記の記号(「薬物動態パラメータ」という)について、なぜ添付文書やインタビューフォームに記載されるのか?(なぜ必要なのか?)ということを理解すると「薬物動態」に非常にとっつきやすくなるかと思いますので、その点を含めて説明したいと思います。
内容は次回からといたしますが、「血中濃度」に焦点を当てている理由としては、薬の「有効性」と「安全性」は血中濃度で決まるからです。
(これまでの記事の中でも何回か書いてきましたが)
ということで、初回(次回)は血中濃度と有効性、安全性の関係あたりから入っていきたいと思います。
それでは、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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